ラジオ・トークCDとナレーション
漫画版の1巻およびプレイステーション版に登場。フチコマは漢字で「斑駒」、名前の由来は日本書紀と古事記に登場するスサノオの乗る馬「天乃斑駒(あめのふちこま)」より。 ゲーム版のアニメパートでの声優は三輪勝恵。草薙素子が指揮する部隊が複数保有している思考戦車で、公安9課が設立される前から運用されている。球形の胴体部分に4本の脚部、前方にはマニピュレータ付きの腕部があり、後部には搭乗用のポッドが付いている。胴部前方にはレンズ(巨大な物と望遠用の物が一つずつ)やライト等が付いており、その下部(レンズを眼とすると口にあたる部分)には短砲身が1本装着されている。この砲身からはグレネードが発射できる。砲身はガトリングガン等に換装することもできる。腕部は伸縮可能で、二対四脚で歩行を行う他、タイヤを出して高速で走行する事もできる。両腕は機関銃を装備しており、先の部分は3本に分かれ、物を掴むことができる。また、手のひらに当たる部分から有線通信用のケーブルが出る。操縦者が乗るポッドの後部にはワイヤー射出装置が付いており、ぶら下がり、空中移動などが可能。外装全域に光学迷彩が施されており、全体を不可視化できる。標準時の塗装は作中でも安定せず、赤、水色、グレー、オリーブ、唐草模様等のバリエーションがある。バトーは自分の使用するフチコマを一機に限定しており、その機体には高価な天然オイルを与えている。しかし、合成オイルと比べ天然オイルは「低温で凍る」「ヒーターの熱でこげる」などトラブルが多い模様。
映画化されると監督・脚本家らなどの好みもあって徹底したシリアス・ハード路線になることが多いようだが、原作ではけっこうコミカルだったりギャグだったり、登場人物が各々人間臭く行動する様子まで緻密に描写されている。ただ妥協の無いメカ描写・ハードSF路線は漫画という媒体により、時間的制約のあるアニメ作品では語り切れない部分まで言及されており、士郎の造詣の深さが伺われる。絵は緻密で高密度な書き込みを特徴とし、主線や遠近の描き分けによる詳細な空間描写が目を引く。各作品には斬新かつ特徴的なメカ(機械類:ロボットやサイボーグ・ガジェットなど)たちが登場する。これらの機械も基本的に士郎の工学的知識や戦術思想に基づきつつも、発想力豊かなデザインとなっており、『アップルシード』におけるランドメイトは市街戦における近接戦闘(CQB)を想定した設計となっている。
本作品は士郎正宗の原作における『攻殻機動隊1.5 HUMAN-ERROR PROCESSER』『攻殻機動隊2 MANMACHINE INTERFACE』のように、前作で消息を絶った素子が再び姿を表し、主役として大活躍するような(乱暴な言い方をすれば「前作を見た観客の多くが望むような」)作品にはならなかった。押井によれば、終わった後の今の目で見ればそのような展開でも良かったかもしれないと思えるが、当時は自然と本作品で選択した方向性以外に考えられなかったと語っている。また、本作品で直接は描かれなかった「その後の素子」に関しては、テーマとして容を変えて押井の次回作以降で語られるだろうとしている(必ずしも続編としての『攻殻3』を製作するという意味ではない)。押井守はインタビューや関連書籍にて、この映画に関して「究極の身体論」を語っている。バトーとトグサが捜査の中で出会う多くの人物達は、天才クラッカーから少女に至るまで、それぞれに身体に対する確固たる哲学や主張を持っており、引用がちりばめられた会話によって身体論は複雑になっていく。だが、どの主張も一見して筋が通っている反面、理論はそれぞれの個人的感情を越えるに至っていない。他者の思想を肯定することも否定することもできないまま、主人公であるバトーにも答えは見出せず、ただひたすらに個人的な葛藤や職務と戦い続けるばかりである。
2009年、第3回声優アワード富山敬賞を受賞。「七色の声を持つ男」と呼ばれるほど、広域の声質が特徴である[2]。さらに演技力、そして司会業で見せる巧みな話術も相まり、渋い男性、ヒーロー、ギャグやお笑いなど多数の役柄を演じこなす[2]。業界内では「(配役に)困った時の山寺宏一」と言われることもあり、声優界の大御所・羽佐間道夫は「俺の二代目」と称している[3]。1995年に死去した富山敬の役を多く引き継いでいる。富山と一緒に声優の仕事をした人でさえ区別がつきにくかったというエピソードに象徴されるほど持ち役を自分のものにしている。『宇宙戦艦ヤマト』のゲームでは映像作品で富山が演じたものに山寺の新録を繋ぎ合わせて作られた作品も存在する。特に2007年に発売されたパチンコ機「CR宇宙戦艦ヤマト」(藤商事)では、古代進役で波動砲発射シーンなどで重要な声を当てられており、大当たり画面中の10ラウンド以降で通常当たりの際に古代進役の声優として山寺の名前がクレジットされている[要出典]。